釣割

釣魚図鑑

タカベ

スズキ目 タカベ科

本州中部~九州の太平洋岸に分布。水深50m以浅の沿岸の岩礁域の中層を群泳する。日本では利島から神津島に多いとされている。磯上物釣りではエサ取りとして嫌われるが、近年では食味が良いと広がり、専門で狙う釣り人も増えてきている。食性は動物性プランクトン食性である。寒い海域には向いておらず、水温が16℃以下になると活性が弱くなる。成長が遅いので、体長が30cmに達するのは7年ほどと言われているが、オス・メス共に成熟するのは2年ほどである。様々な地方名を持ち、「イボチ」「シャカ」「ベント」「シマウオ」「ホタ」などがその一例である。産卵期は秋頃で、旬は夏である。釣り以外では定理網で漁獲されることが多い。

形態

体色は背側が青っぽく腹側は銀白色。体側に鮮やかな黄色縦帯が1本走る。また、暗色縦線が平行に並ぶ。体型は楕円形でやや細長いが、丸みを帯びている。アゴ自体が小さく、下アゴが上アゴよりも前方へ突出しているので受け口になっている。体長は15cm~25cmほどである。背ビレ、尻ビレ、尾ビレは黄色いのでこの点からウメイロモドキやウメイロと混同されやすい。しかしタカベは背ビレにへこんだ部分があるという点と、背中の部分にある黄色帯がタカベのほうが細いという点で見分けることができる。

食味

小魚だが脂肪分が多く美味しい。夏が旬で塩焼きが最高。関東地方では夏の風物詩と言われるほどである。内臓も食すことができるので好みによっては内臓ごと塩焼きにする人もしばしば。一夜干しもよい。伊豆諸島では名産お土産として有名である。刺身としても食べられるが、タカベは鮮度の落ちが早いのであまり向かない。煮付けもお勧め。煮付けにする際は、脂肪分に少々クセがある場合があるので濃い目に味付けをするのがポイントである。その他は、ムニエルや唐揚げなど様々な料理に調理される。タンパク質やカルシウム、ビタミンなどの含有量が多く栄養価も高い魚として知られている。

釣種

釣り船,磯,防波堤,海釣り公園

釣場

内湾,岩礁,防波堤

生息域

南日本