釣割

釣魚図鑑

ウミタナゴ

スズキ目 ウミタナゴ科

従来一種とされていたウミタナゴは2007年に、亜種ウミタナゴ、亜種マタナゴとアカタナゴの3種に分けられた。ウミタナゴは従来日本海型とされていたもので、北海道以南から九州地方に分布している。岩礁域やその周辺の砂地に棲み、小型の甲殻類やプランクトンなどを主に食す肉食性の魚である。餌を食べる際に砂ごと一気に吸い込み、吸い込んだ砂をエラから出す特徴を持つ。卵ではなく稚魚を産み、一度の産卵で10~80匹ほどを産む。稚魚をたくさん産むことから妊婦さんが食べると安産祈願や子宝に恵まれるという言い伝えが東北地方にはある。年中を通して釣りを楽しむことができ、最盛期は冬であるが、市場にはあまり出回らない。アジの外道とされることが多い。

形態

体色は背が暗青色か赤色で腹部が銀色。背ビレ棘条部の縁辺が黒く、棘は9~11本存在する。毒などの危険性はない。見た目はマタナゴと似るが、目の下にある褐色斑の大きさで見分けることが可能。ウミタナゴのほうが大きく斑紋が2ヶ所存在する。尖った口をしているが、口のサイズ自体は大きくない。皮には厚みがあり比較的強い。雄には交尾用の突起が腹ビレの前方についている。

食味

白身で肉質は弾力がなく柔らかいので、さばくときは身を崩さないように注意が必要である。そのため、刺身には向かないとされている。しかし新鮮なウミタナゴのお刺身はとろけるような食感が楽しめる。塩焼き、煮付け、昆布締めなどにしても美味しい。やや水っぽいので干物としても食される。スズキに似た、あっさりとした淡白な味わいであるが、鮮度が落ちるとうま味も減っていってしまう。アニサキスという寄生虫がすみついている可能性があるので食べる際には注意が必要である。

釣種

磯,防波堤,海釣り公園,筏・カセ,ボート

釣場

内湾

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海