釣割

釣魚図鑑

サクラダイ

スズキ目 ハタ科

全長15cmほどの小魚で、南日本沿岸の水深20~50mの岩礁帯に群れを作って棲む。長年日本の固有種とされてきたが、近年台湾やパラオにも生息していることが判明した。オスの体の白い斑点が桜の花びらを想起させることが名前の由来である。また、他のハタ科の魚と同様、性転換が見られる。孵化直後は全ての個体がメスだが、成長するにつれてオスに性別を変える。捕食対象は小型甲殻類、小魚、動物プランクトンなど。寿命は5年程度。体が小さいため食用には向かない。国内では釣り人に外道として扱われる傾向にあるが、海外ではその美しい色や学名から観賞魚として人気が高い。なお、華やかな色をしているが熱帯魚ではない。

形態

オスとメスとで見た目に大きな違いがある。オスは鮮やかな紅色の体に白斑があり、背ビレの3番目の棘が糸状に伸びる。メスも鮮やかなオレンジ色をしているが、オスの体色の方が赤みが強い。また、メスは白斑がなく背ビレの付け根に黒色斑がひとつある。オスは繁殖期になると顔が銀色がかった薄ピンク色になる。釣り人にはその体色から「海キンギョ」と呼ばれることもある。同じハタ科のイトヒキハナダイに見た目が似ているが、サクラダイにはイトヒキハナダイに見られる黄色の斑点がないので、その点で見分けることができる。

食味

体が小さいため身が少なく、一度の漁でまとまった数が獲れないため、食用に用いられることはあまりない。身はクセのない白身である。また、皮は強く、風味がアマダイに似ていると言われる。刺し身にして生のまま食べることができるほか、煮付け、唐揚げ、塩焼きなどに調理しても美味しく食べられる。調理するサクラダイを選ぶ際は、赤みが強く、模様がはっきりとしていて、目が澄んでいるものにするとよい。旬は秋から冬。ちなみに、3~6月頃にスーパーや寿司店で見られる「桜鯛」は春に獲られたマダイの呼称で、本種とは異なる。

釣種

釣り船,磯,ボート

釣場

沖合,内湾,岩礁

生息域

日本海,東シナ海