釣割

釣魚図鑑

クロマグロ

スズキ目 サバ科

普通にマグロといえばクロマグロを指し、最高級のマグロであるのでマグロの大様として称されている。「ヨコワ」や「メジ」と呼ばれる幼魚や若魚には腹側に白い斑点や横縞が現れるが、成魚にはない。外洋域を高速で大回遊するが季節によっては、かなり沿岸に近づくこともある。外洋では食物連鎖の頂点に立つ魚で、普通は体長2m程度のものが多いが、全長4m58㎝、重さ684㎏という大型が記録されているほど、クロマグロは他のマグロの仲間と比べてもサイズ感が一回りほど大きい。その魚体が大きくなるのは比較的早いが、成熟するまでには5年という長い年月を要する。そのため寿命も20年以上と長い。近畿大学で養殖が成功して以降クロマグロの養殖も盛んになってきた。市場には年間を通しての入荷があるが、価格は非常に高く、1kgあたり21万円で取引されたこともある。

形態

典型的な紡錘形をしており、体の鱗は小さいが硬い。高速遊泳するために背ビレと臀ビレの後ろに多数の小離鰭(しょうりき)と呼ばれるヒレで体の周りにできる渦を消滅させることができる。泳ぐ時の時速は70km~90kmの速さで泳ぐことが可能で、その速さで泳ぐためには体を冷却する必要がある。そのためクロマグロには、動脈と静脈に隣接するように体高流血管系があり、遊泳時に熱が発生したとしてもエラから逃げないような体なっている。クロマグロの体がこのような作りが故に、エラに水を送り込むような仕組みを持ち合わせておらず、停止すると死んでしまう。体長は3~4m、体重は800kg以上になり、マグロ類では最大級の大きさを誇る。

食味

マグロはたんぱく質や脂質、ビタミンなどを多く含む優れた食材だといわれており、たっぷりのうま味と程よい酸味がクロマグロの食味の特徴である。脂のりも良く、甘みも感じられる鮮やかな赤色をした赤身の魚で、大トロが多いのもクロマグロの魅力の一つになっている。身をはじめとして、内臓や目玉、骨からかき出した身、アラなどほとんどの部位を食することができる魚であることでも有名である。旬は冬だが、年中を通して美味しく食すことができる。お寿司屋さんでマグロを提供していないことはない程寿司のネタとしても重要な食材である。

釣種

釣り船,筏・カセ,ボート,ソルトウォータールアーフィッシング,エギング

釣場

外洋,沖合,内湾,砂地,岩礁

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海 ,琉球列島