釣割

釣魚図鑑

タチウオ

スズキ目 タチウオ科

北海道以南の日本各地の沿岸部に分布する。一般的には水深100m以浅の砂底にすんでいるが、生息している場所により系群があり産卵期も違う。船釣り、防波堤釣りの人気釣魚で最大1.5mに達する。専門で狙う釣りも多い。夏から冬にかけてが釣りやすい時期であるとされているが、年中釣ることができるのも人気ターゲットである理由の一つである。魚食性が強くルアーにもよく反応する。夜行性であるので昼間は深場に身を潜めているが、夜になると獲物を捕獲すべく表層部まで浮上してくる。しかし幼魚のうちはこの行動パターンが間逆である。甲殻類や小魚を主に捕食する肉食性である。立ち泳ぎしながら頭上を通る獲物を捕食するという変わった捕食方法で食べている。産卵期は初夏から秋頃にかけてで、メスは一回の産卵で4万個の浮遊性卵を産む。一般的な寿命は6~8年であると言われているが、最長15年生きた個体も確認されている。

形態

体は平たく著しく細長い。体長は1m前後・5kgにまで達する。尾部はひも状になり尾ビレはない。また、腹ビレも存在しない。一方、背ビレは長く頭の後ろの部分から尾ビレの付け根部分まである。体表はグアニン層で覆われ銀白色に輝く。だが、死んでしまうと光沢が薄れ、灰色っぽく変色する。この銀色のものは「グアニン」と呼ばれ、かつては工業製品の原料として利用されていた。下アゴが上アゴよりも前方へ突出しているため受け口になっているが、口自体は大きく、口内には鋭く強い犬歯を持つ。見た目はテンジクタチとよく似るが、テンジクタチは背ビレや胸ビレが黄色っぽく、下アゴ部分の口内も淡い黄色っぽいが、タチウオは黒っぽいのでこの点で見分けることができる。

食味

やわらかくクセのない淡白な味わいの白身魚。脂ののりも良い。釣りたてなら刺身が最高。皮つきのまま銀皮造りにするのがお勧め。熱を通すと身にはうま味がギュッと増す。塩焼きは大型ほど美味しい。鱗がないので調理がしやすいが、小骨が多いので注意が必要。バターとの相性が抜群であるので、ムニエルなどの洋風の料理によく使用される。天ぷらや唐揚げなどの揚げ物も、ふっくらとした身の食感が堪能できる。その他には、蒲焼きや竜田揚げ、骨だけを揚げた骨せんべいなど様々な料理に調理されるが、液体を使った料理に調理されることは稀である。ビタミンDが多く含まれているなど、栄養価も高く健康によい魚である。

釣種

釣り船,防波堤,海釣り公園,ボート,ソルトウォータールアーフィッシング

釣場

沖合,内湾,防波堤,河口

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海 ,琉球列島