釣割

釣魚図鑑

マハゼ

スズキ目 ハゼ科

北海道南部から種子島に分布しており、海外では朝鮮半島や中国の沿海地方にも分布している。内湾、河口、潟湖など汽水域の砂泥底に広く生息しているが、かつての数に比べると、マハゼの数は減っている。若魚は夏から秋に岸近くのごく浅い場所に寄り、純淡水域に入ることもある。主には小魚や貝類、ゴカイなどの多毛類を捕食しているが、マハゼは雑食性の魚なので、藻類なども食べる。産卵期は1月頃~5月頃で、南にいるマハゼほど産卵期が早い。多くのマハゼは1年で成熟し産卵後に死ぬので、1~2年が寿命である。秋の小物釣りの人気のターゲット。有害異形寄生虫のおそれがあるので生食は避けるのが無難。

形態

体は円筒形で細長い。頭が大きく、上部には目がついている。口も大きく、上顎が下顎よりもほんの少しだけ突出している。体色は薄い茶褐色で、体側に不規則な暗色斑が並ぶ。腹側はは白色で、少し光沢がある。左右の腹びれが一体化しており、吸盤状になっているのが特徴的である。背びれと尾びれは黄色っぽくその上に暗色の斑紋が並んでいる。尻ビレは黄色で、その下縁は黒い。マハゼの成魚の標準体長は15cm程度だが、大きいものは最大で25cm以上になる個体もいる。アシシロハゼとよく似ているが、マハゼは頬やエラ蓋に鱗があるに対して、アシシロハゼには鱗がないことから区別することができる。

食味

身は透明感のある白身でクセが全くない。新鮮なマハゼの刺し身は、適度な甘みと食感があり大変美味である。熱を通しても固くなりすぎないため、唐揚げや天ぷら、煮付けなどと楽しみ方が多い。小型のものは甘露煮や佃煮がいける。丸ごと焼いて干し、雑煮の出汁にする地方もある。また東京では、マハゼの真子の塩辛や煮付けが珍味として人気がある。マハゼは鮮度が落ちると色がだんだん黒っぽくなり、身も柔らかくなってしまうため、生きている状態から料理するのが一番良い。

釣種

釣り船,投げ,防波堤,海釣り公園,筏・カセ,ボート

釣場

内湾,砂地,防波堤,河口

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海