釣割

釣魚図鑑

ネズミゴチ

スズキ目 ネズッポ科

新潟県、仙台湾以南に分布。内湾の浅い砂底にふつうに見られる。釣りでのターゲットになることはほとんどなく、シロギス釣りでおなじみのゲスト。体表の粘液が強いこと、前鰓蓋骨の棘が硬く扱いにくいことで嫌われる。しかし近年では食味が非常に良いことに注目され、昔に比べると人気がでてきている。ゴカイ類や貝類、甲殻類を吸い込むようにして捕食する肉食性。春と秋に2回産卵する。正確な期間は不明だが、寿命は2~3年ほどであると言われている。様々な呼び名を持ち、「ヨドゴチ」「ガッチョ」「ヌメリゴチ」「テンゴチ」「ネバリゴチ」などがその一例である。漁獲量は年々減少し、市場での価値は上昇傾向にある。

形態

体は上から押し潰されたように縦に平たい。特にエラの部分が一番平たく幅広い。このエラブタには棘があるが毒素はもたない。オスは第1背ビレの縁辺が黒く、臀ビレの下半分が黒い。メスは第1背ビレに白い縁取りのある黒斑がある。体色は茶褐色で、白色や黄色などの斑紋が全体的に散らばっている。お腹部分は青みがかった白色である。体長は15cm~20cmが一般的でさほど大きくならない種の魚である。最大でも体長25cm程度。口は小さく、下向きにひらくようなつくりになっている。頭部は三角形で、前方に尖っている。体表はネバネバした粘液で覆われているため鱗はない。

食味

天ぷらが定番。料亭などでは最高級の天ぷらだダネとして扱われている。煮付けや唐揚げも美味しい。体表のヌメリが強く、下処理が大変なのが難点であるが食味はシロギスよりもうま味が濃く美味しいとする人もいる。ヌメリをとるためには、塩もみをしっかりと行い洗い流す、という作業を数回行う。ヌメリさえしっかり取ることができたら、皮目に詰まっているうま味を堪能するためにも皮は引かずに調理するのがお勧め。下処理をしっかりと行った新鮮なものは、刺身でも美味しい。糸造りにするのが好ましい。その他には一夜干しなど、味わい深さを存分に堪能できる加工品も有名。

釣種

釣り船,投げ,海釣り公園,筏・カセ,ボート

釣場

内湾,砂地,防波堤

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海