釣割

釣魚図鑑

スジアラ

スズキ目 ハタ科

南日本の太平洋沿岸と琉球列島に多く分布。沖縄ではアカジンミーバイと呼ぶ高級魚で、起伏の激しい岩礁帯やサンゴ礁の周りに多い。魚食性の魚で、沖縄ではサビキ釣りでタカサゴなどを狙っていると、釣れた魚に飛びついてくることがよくある。本州などでは漁獲量が少なく、知名度は低いが非常に食味が良い魚なので、市場では1kgあたり2500~3500円ほどで取引される超高級魚である。幼魚のうちは甲殻類を主に捕食するが、成魚になるにつれて魚類を主に好んで捕食するようになる。孵化してから2年ほどですべてメスとなる雌性先熟型の魚だが、早い個体であると、3年ほどでオスに性転換するものもいる。2016年にはスジアラの完全養殖に成功したという報告もある。

形態

スマートなやや長い体に小さな青い斑点をちりばめた美しい魚。体高は高くない。体色は変異が多く、鮮やかな赤色だったり暗赤色や緑褐色のものもいる。コクハンアラと非常によく似ているが、胸ビレが淡色ならスジアラ、黒ければコクハンアラである。一般的な体長は50~60㎝だが、最大で1m近くに達する。閉じた状態の尾ビレはわずかに湾入している(開いた状態だと直線的である)。胸ビレは体色に比べて淡い色付きである。唇が厚く、下アゴがわずかに前方へ突出しているので受け口になっている。シガテラ毒を持つバラハタと非常に似ており、魚に詳しい人でも判断できないほどである。そのため黒い斑紋をもつスジアラは市場には出回らない。

食味

身は少し軟らかいが、十分に旨みがある。新鮮なものは刺身やお寿司が美味しい。透明感のある見た目からは想像し難いが、身には程よく脂がのっていてうま味が多い。コリコリとした食感も堪能できる。その他には、煮物に蒸し物、フライも美味しい。また、アラからはいい出汁がでるのであら汁などは抜群の食味である。沖縄では最高級食用魚。年中を通して味にバラつきはあまりないが、産卵期である夏から秋口にかけては避けたほうが良い。1kg以上の個体は鱗が非常に剥がしにくいので、包丁ですき引きする方法で下処理する。

釣種

釣り船,磯,防波堤,筏・カセ,ボート,ソルトウォータールアーフィッシング

釣場

外洋,沖合,内湾,岩礁,防波堤

生息域

南日本,東シナ海 ,琉球列島