釣割

釣魚図鑑

ギンポ

スズキ目 ニシキギンポ科

岩などの隙間や穴に巣を作り生息しているが、自分で穴を作ることはせず、貝類などが開けた穴を利用している。空き缶などを利用し住んでいる例もある。浅い岩場などに住むので、関東では古くから食用魚として好まれてきた歴史がある。ギンポは多毛類やヨコエビ類などを主に捕食する肉食性。ギンポの産卵期は秋から冬にかけてで、岩の下におにぎりのような卵の塊を産み落とす。その卵はオスが体に巻きつけて保護する。背ビレの棘が鋭いということからギンポ以外にも「カミソリ」「カミソリウオ」「カミソリウナギ」という地方名もある。釣りでは外道扱いで、市場で見ることもほとんどないが高級魚である。

形態

細長いうなぎのような見た目だが平たく側扁している。体色は茶色がかった褐色で、全身に不規則でまだら模様がある。体表には小さな鱗があり、これらの鱗は背ビレや尻ビレなどにも存在する。だが口付近には鱗はない。平均は体長20~25cm程度の大きさだが、大きいものは体長30cmにまで成長する。背びれは長く尾びれの方まで続く。一方で胸ビレは非常に小さく退化しており、尾ビレの後方部分の縁がは白い。背ビレの棘が非常に鋭いので注意が必要。見た目はダイナンギンポに似る。見分ける際は、ギンポは小さな腹ビレが存在するのに対し、ダイナンギンポに腹ビレは存在しない。また、ギンポは尾ビレとどのヒレもつながっていないのに対し、ダイナンギンポは尾ビレと背ビレ、尻ビレがつながっているので、この点で見分けることができる。

食味

天ぷらの具材として非常に重宝され、高級食材として扱われている。クセのない透明感のある白身は、火を通しても締まらず柔らかくて美味しい。天ぷらとして調理されることが多いが、煮物や焼き物にしても美味しく食べられる。ギンポの天ぷらは独特の甘みやうま味、身のふわふわとした食感と衣のサクサク感が絶妙にマッチして絶品である。江戸前の職人がギンポは天ぷらのためにある魚であると言ったほどの食味である。その他には白焼きや蒲焼き、干物などの調理法もある。ウナギやアナゴのように体型は細長くヌルヌルとしているので調理がしにくいのが難点。

釣種

磯,防波堤

釣場

内湾,岩礁,防波堤

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海