釣割

釣魚図鑑

タモロコ

コイ目 コイ科

関東や東海地方の河川に多く生息しているが、近年では四国や北海道でも見られるようになった。しかし四国や東北などで見られるタモロコは移植や移入のものがほとんどであるとされ、正確な自然分布域はいまだに不明である。湖泥や池などの澱んでいる底部分や、用水路などの流れが緩やかな場所に生息している。雑食性だが、底生動物などを主食とし、肉食の傾向が強い。産卵期は春頃~初夏にかけてで、水草などに産卵するが、産卵するとほとんどが死んでしまう。様々な漁法で漁獲されるが、専門に狙われることは少なくワカサギやシラウオの漁で混獲されることが多い。自然界のタモロコの寿命は3年ほどと短命だが、飼育されている個体は5年程度生きる。

形態

体長が12cm前後程度まで成長する小型の魚。一対の口ひげを持ち、少し長い。口は下の方に位置し、吻(ふん)は丸くなっている。体型・生態ともにホンモロコに似ているが、比べると体高があり、ずんぐりしている。また、ホンモロコはひげが短く口も上の方に位置し、吻(ふん)も尖っているのでこの点で見分けることができる。体色は灰色がかった銀白色で、背中の部分は茶色や緑味を帯びている。春から初夏にかけての産卵期のオスには、追星(エラブタや吻(ふん)の先端、ヒレなどに白色の小突起物)があらわれるが、婚姻色はそこまで目立たない。

食味

ホンモロコほど食用にされることはないが、唐揚げやフライにしても固くならず食べやすい。クセや臭みもなく、わずかだがうま味を感じることもできる。皮や骨も柔らかく、内臓の苦味も少ないのでまるごと食べることができる。佃煮や甘露煮などにして食べることも多い。作り方はイカナゴの釘煮と同じ調理法で、沸騰した煮汁の中に生きたままのタモロコをいれて煮詰めるというもの。こうすることで頭が曲がって取れてしまうという失敗もなく、美味しく、見ためも美しく仕上げることができる。小物の方が様々な料理に向く。しかし近年では生息地や個体数の減少を理由に食用として扱われることはほとんどなくなっている。

釣種

トラウトルアーフィッシング,フライルアーフィッシング,ヘラブナ

釣場

淡水・川,池・湖沼

生息域

南日本,北日本