釣割

釣魚図鑑

ムロアジ

スズキ目 アジ科

温帯や熱帯の海域を好み、日本では本州南部以南に分布しているが、暖流に乗って季節回遊する魚なので、夏には北日本まで北上する。潮通しの良い海の表層~中層あたりで群れを作って泳ぎ、産卵期の5月~6月頃には防波堤の周りでも群れているムロアジを見ることができる。幼魚の時は動物プランクトンなどを捕食し、成長するにつれて頭足類や甲殻類、小魚も捕食するようになる。「ムロアジ」の他に「アカゼ」や「キンムロ」とも呼ばれ、南の地方では巨魚の泳がせ釣りのエサに使われることもある。市場に出回るものは大型の巻き網漁船で大量に取られたものが多い。ムロアジは年中漁獲されているが、多く市場に出回るのは7月~12月にかけてが多く、食味の旬は夏場と言われている。

形態

体は細長い円筒形で丸みがある。生きている時は体の中央の側線に沿って金色の細い縦帯があるのが特徴的であるが、死ぬと消えてしまう。ムロアジ属の中では大型の種類であり、体長は一般的には40cmほどだが、最大で50cmぐらいまで成長する。尾柄部には小離鰭と呼ばれる小さなヒレがいくつかある。ムロアジは尾ビレの上葉は黄色く、下葉は赤褐色のような色であることや、口先がやや前に突き出ていることからその他のムロアジ属の魚と見分けることができる。

食味

少し赤みがかった白身の魚で、血合いの大きい部分は時間が経つと赤黒くなる。血抜きをして鮮度をキープしているムロアジは刺し身で食べると絶品である。夏場のムロアジは旨味たっぷりで、冬場のムロアジは身が締まっていて歯ごたえがある。季節によって味や食感に若干の変化があるため、食べ比べてみるのも良い。火を通しても硬くなりすぎないため、塩焼きにしてもふっくらした身を楽しめ、ご飯に合う一品に。その他にも煮付けやなめろうなど様々な料理で楽しめる。また、脂肪分が少ないためムロアジの干物にしてもよく、有名なのはムロアジのくさやで、このくさや汁を魚室(むろ)と呼ぶことから「ムロアジ」と名付けられたと言われる。

釣種

釣り船,磯,防波堤,筏・カセ,ボート

釣場

外洋,沖合,内湾,砂地,岩礁,防波堤

生息域

南日本,北日本,日本海,東シナ海 ,琉球列島